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Raed in the Japanese Language; originally Raed in the Middle
Thursday, April 15, 2004
 
*translator's note*

I've just heard the three kidnapped peace workers from Japan has been released.
I've been watching TV, and hears cries of joy from their family. One of them says tearfully, "I would like to thank all who took action to save their lives. Thank you. Thank you very much."

Thank you from me, too, for the people of Iraq. Thank you for understanding what they are doing.

I've been wishing for Fallujah. Not only wishing... now it's my turn to speak up. I'm trying to know as much as possible. Today I read this one, An Eyewintess Report From Falluja by Jo Wilding, which made me totally knackered... I know it's not a time to be knackered, but I can't help...

This violence is happening all over the world, in Palestine, in Aceh, in Chechnya... Violence may look an easy way, but it definitely is not the answer.

We can connect, and be connected. This is what I believe and why I'm doing translations.

cheers,
maa-salaama,

nofrills, Tokyo, Japan


 
2004年4月10日,日本の人々への公開メール
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Saturday, April 10, 2004

日本語化担当者nofrillsのblogに14日に投稿したものと同じ内容です。
1時間ほどまえに,高遠さん・今井さん・郡山さんの解放をニュースで知りました。blogの記事の順番が前後しますが,取り急ぎ,ここにもポストします。
(15日日本時間午後10時半ごろ)

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以下は転送自由です。
チェーンメールにならない範囲で転送してください。
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下記はイラク人bloggerのひとり,Raed Jarrarさんからの
「日本の人々への公開メール」です。
このメールは2004年4月11日早朝に私のところに届きました。
Raedさんのblog,4月10日付け記事とほぼ同じです。
(違うのは文末のThank youの有無のみ。)

最初に日本語化したものを,その下に原文(英語)を掲載し,
最後にRaedさんのblogのURLと,
この文書を置いてある私のblogのリンクを掲載します。

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日本語化したもの
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日本の方々への公開メール

現在イラクで発生していることについて,私は本当に謝罪したい気持ちでいます。その上で,イラク人は3人の無辜の日本人人質(高遠さん,郡山さん,そして年若い今井さん)を見つけ出して解放するために,全力を尽くしているということをお伝えしたく思います。

ぜひ知っておいていただきたいのですが,多くのイラク人は日本に敬意を抱いています。第2次世界大戦後に国を再建した日本の方々を尊敬しています。イラク人は日本の文化的体験を信じ,日本の方々がかつてしたことや現在していることから学び取ろうとしています。

どうしても申し上げておきたいのは,私はこれまでに,日本の方々に対して憎しみや敵意を抱いたイラク人にはひとりとして会ったことがない,ということです。最近起きている何件もの誘拐は,イラクの人々の多数の感情を反映したものでは決してないのです。私たちの中にああいったことが起きて喜んでいる者はほとんどいません。ほとんどの者は,このような暴力的なできごとで私たちの文化の出会いが始まったことを残念に思っています。

誘拐犯があなたがたの注意をひこうとしているだけであることを,私は願っています。そして彼らが3人の人質を安全に家にかえすことを。

私からお願いしたいのは,日本の自衛隊をイラクから撤退させるよう,あなたがたの政府にもっと強く働きかけていただきたい,ということです。イラク人についての問題はブッシュ政権に解決させてください。これは彼らがやるべきことなのです。どうか,国際社会という偽りの隠れ蓑を,ブッシュ政権に与えないでください。

どうか,あなたがたの息子や娘をイラクで死なせないようにしてください。そして,あなたがたと私たちの間に,おぞましい暴力と憎しみの歴史を始めないでください。

ありがとうございました。

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原文(英語)
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An open letter to the Japanese People

I would really like to apologize for you about what is happening in Iraq now, and I would like you to know that Iraqis are doing their best to find and release the three innocent Japanese hostages: Ms Takato, Mr Koriyama, and the young Mr Imai.

Please know that Iraqis in general have feelings of respect to Japan, and they look up to the Japanese people that rebuilt their country after the WWII, Iraqi people believe in the Japanese cultural experience, and try to learn lessons from what you did and what you are doing now.

You must know that I had never met a single Iraqi with feelings of hate or aggression towards the Japanese people, and those events of kidnappings does not reflect in anyway the feelings of the majority of Iraqis, most of us hope that these incidents didn't happen, and that the first contact between our cultures didn't start by these violent incidents.

I hope that the kidnapers are just trying to draw the attention of your people, and I hope they will let the three hostages go back home safe.

I would like to ask you to put more pressure on your government to pull out your Japanese Defence Forces from Iraq, let the Bush administration handle and solve the problem with the Iraqi people, it is their responsibility. Don't give the Bush administration a fake international cover.

Please don't let your sons and daughters from the military die in Iraq, and don't start a terrible history of violence and hate between your people and our people.

Thank you

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URL
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Raed Jarrarさんのblog, Raed in the Middle:
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
※トップページに4月10日の記事が出ていなかったら
ページ右側にあるArchivesのところで
04/01/2004-04/30/2004をクリックして探してください。

日本語化担当者nofrillsのblog:
http://ch.kitaguni.tv/u/917/

この記事をアップしてあるURL:
http://ch.kitaguni.tv/u/917/voices_from_iraq/0000071180.html
※誤変換・誤訳など発見した場合は↑でアップデートします。

翻訳完了日時:
2004年4月14日早朝

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転送自由 ここまでです。
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2004年4月2日(金)の記事

http://raedinthemiddle.blogspot.com/
2004年4月2日(金)

昨日ファルージャで起きたことはとても悲しいことだった。

とても、とても悲しいことだった。

米国の民間人を殺すことは,いかなる場合でもいかなるようにも正当化されない。

たとえ軍に雇われた警備のスタッフだったとしても,そんなことは理由にもならない。

世界中のテレビで流された映像,あれはとても痛々しいものだった。

アンマンとバグダッドの路線のドライバーに会ったら,そのドライバーはメディアで言っていることは本当だと言っていた。あの米国人たちはアル・ファルージャのメイン・ストリートの真ん中で撃ち殺され,車を焼かれ,火を放たれて石つぶてを投げつけられ,身体が焼け焦げてボロボロになったらケーブルでつながれてあの小さな町を車で引きずりまわされた。そしてついには,大勢の人の,見たこともない暴力的なパレードの中で橋に吊るされた。


CPAやブレマーの分析は,いつも通り,単純なものだ。(いわく,バース党の仕業だ,前政権の残滓に過ぎない,と。)

ちょっと待ってくれ。あんなにひどいやり方で殺された罪のない魂のことを考えよう。

僕たちはどうして,プライドとか傲慢さ,脅迫的な演説だのスローガンだのを脇にのけないんだ? どうして,この加速するばかりの憎悪と暴力の回転を止めようとしないんだ?

復讐/報復でこういう危機的状況を解決できるとでもいうのか?

僕は,パレスチナのジェニンの難民キャンプで起きたような(僕はジェニン出身のパレスチナ人だ),あるいはバグダッドのアミリヤ・シェルターであったような(僕はアル・アミリヤ地区在住だ)大量殺人があるたびに,報復を唱えるアラブの声に,非常に強く反対した。ああいったことがあれば,僕も,僕の家族も友人も親戚も影響を受けたけれど,それでも僕は報復という原始的な考えにはNOと言った。

パレスチナやイラクで起きていることに対する反応として,報復を呼びかける毎日の声の一部となることを,僕は拒んだのだ。

暴力なんて解決にならない,絶対に。

米国統治の非常に薄っぺらい外国人警察は,誤ったことを示している。中東地域にいるすべての人々に,暴力だけしか米国には通じないのだと証明してしまったのだ。

アル・ジャジーラ放送の公開討論番組を見ていたら,ひとりの男が怒り狂ってこう叫んでいた。

「アメリカ人は自分たちに対しては民主的だ,しかし俺たちには? 全然民主的じゃないじゃないか。アメリカ人には外交や政治の意味がわかってさえいない。アメリカ人にわかる言葉といえば,爆発という言葉だけだ。なあ・・・・・・アメリカ人がソマリアから撤退したのはどうしてだった? 和平交渉があったからか? それとも兵士が残虐に殺されたからか? どうしてイスラエルは――イスラエルはアメリカが腫れ物扱いしてる娘だ――レバノンから出ていったんだ? ヒズボラからの強烈なプレッシャーがあったからじゃなかったのか? どうしてアメリカ人は80年代初めにレバノンから撤退した? 自動車爆弾で兵士や民間人が数十人も死んだからじゃないのか?」


僕の答えは過激氏とは違っていてほしいのだけれど,今はそうあればと願うだけだ。

米国統治下でイラクやパレスチナの民間人を毎日毎日殺すこと,それと,統治当局が勝手にゲームのルールを書きかえることすら時にはあり,そのせいで・・・・・・

「感情を煽りたてているから」といって,ブレマーの半政府(semi-government)が新聞社を閉鎖し人々を逮捕したとき・・・・・・

何万何十万という兵士やイラクの前政府・政権のメンバーたちに,家に帰ってじわじわと死んでくれと統治当局が言ったとき・・・・・・

毎日毎日ころころとやり方を変更し,そこにあるのは場当たり的でプラグマティックな計画だけで,何のヴィジョンもなくて・・・・・・

彼らは,手を赤く染めた殺人者のリストから外されてはならない。

でも,唯一得られた答えは,国民の考えと原則を反映した責任ある「大使」のようにふるまうのではなく,攻撃と敵意をもっともっと増大させろという声なのだ。


こんなのは米国の倫理ではない。ブッシュのモラル,ブッシュの信念だ。
ブッシュ,不屈のブッシュ。そういうことだ。

今度はブッシュは殺された一般市民をジョークのネタにしかねない。

現在の憎悪と報復は,超大国の無責任で傲慢なふるまいのせいで,何十年間にもわたってゆっくりと築き上げられてきたものだ。損害は1晩で復旧できるようなものではないが,僕たちの過ちは1晩で判断される。どちらの側も過去の罪と過ちを告白すること,それがより安全で平和でよりよい未来を築くことにつながる。

Posted by: Raed Jarrar / 1:22 AM

*translated by: nofrills 14 April 2004

 
2004年3月29日(月)の記事


http://raedinthemiddle.blogspot.com/

2004年3月29日(月)

アラブ・サミット・・・・・・何てことだ。 :*)
だから何だっていうんでしょ?
こんなかつてないほど不毛な会合から何かが生じると思ってるアラブ人がひとりでもいたら教えてください。
サミットは延期して,場所と時間を変更すべき! 自由世界なんでしょ。
唯一おもしろかったのは,イスラエルの反応。サミット延期はアラブ世界の大きな進歩だそうです。
ああもうまったく,こういう時,自分の進歩的世界を嬉しく思っちゃう。

この話はここで終わり。方向転換,充填,撃て・・・・・・

えーっと,ヘイト専用blogを始めようかと真剣に考えてるんですけど。(爆笑) :*)
ヘイトばっかりのサイトもいくつか見つけました。独創的コメントがありますね。例えば:

「あんたのお母さんのblogを読んだ。あの調子じゃ,子供たちが切り刻まれてビニールのゴミ袋に入れられて届けられちゃうじゃないの。」

(爆笑)
(大笑い)
:*)

僕がバラバラに切り刻まれて袋に入れられて届けられたら,うちの母は嬉しがらないと思うけどね。ビニール袋でも紙袋でもね。いずれにしても芸術的コメントでした。

本日のお題:いかに我々はお互いに憎しみあうことができるか・・・・・・

本日の練習問題
うーんと,僕はあんまりこういうのは得意じゃないんだけど,やってみます。
元カノが嫌いです。彼女のおかげで僕の4年が無駄になったから。
以前友人だった人物が嫌いです。そいつのおかげで僕の8年が無駄になったし,5000ドル盗られたから。
僕の「嫌いだ」リストは以上。
でもそんなに大嫌いというわけじゃないです・・・・・・時々会いたくなります。

あー,えーっと,これじゃダメっすか? じゃあ・・・・・・時々うちのネコのことも嫌いになります。
以上!
終わり。

しかしどうしてある人が他人のことを憎むことができるんでしょうか・・・・・・会いもしないのに,ただただ憎むなんて。
ヘイト・メールがどっさりっていう現象は,単に思い上がった個人の暴走以上の何かがあります・・・・・「あっち側」を憎むよううまく仕向けられた結果です。

本日のヒント
「我々につくか,それとも我々に反対するかだ」といったモットーは,「あっち側」を憎めというキャンペーンを始めるのに適したものだと思います。

僕たちの政府(サダムの政府,ブッシュの政府,などなど)が,メディアを大衆誘導の道具として使うためできうる限りのプレッシャーをかけ,洗脳の長期計画において同じスローガンや嘘やでっち上げを繰り返し続ければ,彼らはその結果としてどんなことを期待しているのか?

彼らはいくつかのキーワードを再定義することを狙っているわけで,そのひとつがナショナリティ。もしあなたが善良な市民であるなら,あなたは自分の国を愛していなければならず,いかなる種類の犠牲についても柔軟に対応して理解し,同時に他の世界からきたすべてのものをとことん憎まなければならない。

政府は僕たちに,自分たちの文化こそが文化なのだと教え,自分たちの言語こそ優れたものであると教え,自分たちの伝統こそ最上のもので,自分たちの倫理観,自分たちの旗,自分たちの天候,自分たちの自分たちの自分たちの

あっち側を憎め。仲間の(=同じ国に属する)市民についてであっても,常に疑念を抱け。彼らは薄汚い外来の考えを抱いているかもしれない,彼らは悪い奴らにコントロールされているかもしれない,彼らは裏切り者かもしれない。

あっち側を攻撃せよ。彼が何を言おうとも耳を貸すな。あなたの敵は,あらかじめ決められたようにカテゴライズできる。例えばシオニスト,バース党,共産主義者,帝国主義者,テロリスト,イスラム主義者・・・・・・敵はこれらの小さな箱に閉じ込めなければならない。箱は防音工事済み。だから彼の有害なイデオロギーを聞くことは決してない。

本当の問題は,僕たちの政府【注:原文our governmentsと複数形】がやり方を変えるのかどうかではない。
本当の問題は,僕たち自身のことだ。僕たちが彼らの作り話を買うのかどうか? 僕たちはこの憎悪の海に引きずりこまれるのか? 僕たちの文化の間にまた新たな壁を築くのか?

違ったように考えることはあなたの権利だし,僕の権利でもある。
平穏無事に生きることは,僕たちの権利だ。

Posted by: Raed Jarrar / 9:28 PM

*translated by: nofrills 15 April 2004

 
2004年3月27日(土)の記事


http://raedinthemiddle.blogspot.com/

2004年3月27日(土)

というわけで続き・・・・・・

また米国の拒否権行使。非難囂々。
で,来月また,ブッシュとシャロンの会談が開かれることが決まった。

かつて僕は,宗教上のシンボルに関わるフランスの新法を批判する記事をblogに書いたことがある。ヒジャブ【注:ムスリム女性が頭にかぶるスカーフ】を禁止するなんていう考えには真っ向から反対だったのだ。僕がヒジャブについて考えていることが理由というわけではない。ああいう決定がなされる過程とそのテーマが理由だったんだ。自分の書いたことを引用すると:

僕の世俗主義的部族をいやでも批判したくなる! 一体何をやっているんだと。こんなことが僕たちのゲームじゃないだろう!
僕はかつてサウジアラビアに4年間住んでいた。アブハという,南部の小さな町だ。そこでは・・・・・・あの封建的で頭が良くなくて薄っぺらくて腐敗した政府が,「ムタウェmtawwe」という宗教者を送って,すべての女性が身体を覆い隠して真っ黒いテントみたいな外見であるかどうかを確認していた。うちの母が――洗練された,フェミニストのエンジニアが――あの真っ黒い布をまとって頭と顔を覆い隠していたことを僕は覚えている。僕たち(僕自身と僕の属している世俗主義集団)がいかに生き,いかに人生を理解すべきかを教えなければならないのは,こういう人々だ・・・・・・


これは昔からある「いかにしてそれを行なうか」の問題だ。ブッシュ政権のスローガンには何も間違ったところはないと僕は思うし,だからこそ僕は,彼らの政策に何が押しつけられているかではなく,彼らが何を言っているかについて,批判したがるのかもしれない。

というわけで・・・・・・

【注:以下,「スローガン」についてカギカッコを付す】

「テロとの戦いが最優先」? それには納得だ。僕は一生涯,テロリズムとファンダメンタリズム(原理主義)と戦ってきた世俗主義ムスリムだ。

「民主主義と自由」? それにノーと言う人はいないでしょう。:*)

肝心なのは僕が信じているキャッチフレーズのことじゃない。いかにして考えを実行するか,なんだ。

「米国政権の外交政策が,全地球規模のテロリズムの最大の理由だ」・・・・・・ってのは,何らかの意図を隠した言葉が満載されたもの? そうかもね。

米国の外交政策は僕のような人間を,とても弱い立場に置いている。どうしてだ?
なぜなら,極端な状況においては,極端なイデオロギーが支配するから。
僕は,不運なことに,過激なことを考えてる人間ではないんだけどね・・・・・・。

全世界の政治状況は,米国政府によって直接コントロールされている。今は米国が超大国なのだ。そして,僕たちが生きていくこの異様に張り詰めた時代について責任があるのは,米国だ。

米国の外交政策を決定する人々が正しいことをしているのかそうでないのかと考えることは,すべての人間の権利だ。
彼らの利益を守ることは彼らの権利か? 
そう,その通りだ。

けれども,もし彼らが,自分たちの利益は自分たち以外の世界の利益と対立すると考えるとしたならば,どうして1つの世界,1つの村,などなどなどについてのスローガンを僕たち相手に流すのか?

ローマ帝国のようにやればいい。ローマみたいに僕たちの国を占領すればいいんだ。*)

僕がジーンズなんか履いてるのはなぜだ? どうして今日の昼ご飯はバーガー・キング【注:米資本ハンバーガーチェーン】だったんだ? どうしてアヴリル・ラヴィーンの声はこんなに聞き覚えがあるんだ? どうして誰もかれもが同じノキア製品,同じコンパック製品を使ってるんだ? 僕たちはネコも杓子もメキシコのテキーラが好きなのはなぜだ?

これらが米国の世界の一部だから? それともこれらは僕たちの世界の小さな部分だから?

何が言いたいのかっていうと・・・・・・とっても単純明快なことだ・・・・・・あなたたち,つまり米国人は,世界を支配したいんでしょうか? それとも僕たちが僕たちの文明を築くことを手伝いたいんでしょうか?

あなたたちは本当に,テロリズムの根がいかに深まり強くなっているのかを知りたいと思っているのでしょうか?
あなたたちは本当に,テロリズムがいかにその目的と方法を「正当化」し「理にかなったもの」にしているのかを知りたいと思っているのでしょうか?

あなたたちの劣化ウラン弾で,もっと多くの国を爆撃すればいいんです・・・・・・その国の大量破壊兵器を探して。
もっとたくさんの一般市民を殺し,彼らの文化を破壊すればいいんです・・・・・・彼らの自由と権利を守るために。
もっとたくさんの政治的指導者を暗殺すればいいんです・・・・・・政治的解決を求めるために。
そして拒否権を行使して殺人者を守る,その例をもっとたくさん世界に示せばいいんですよ。

誰がテロリストなのか?
僕たちのような人々ですよ。抑圧されて不満を抱えている人々,国際法を信じることができなくなった人々,パレスチナやイラク,レバノンで殺され傷つけられている人々・・・・・・

解決策はこういった人々を攻撃することであるとあなたは考えるんですか?
「テロとの戦い」とは,ミサイルや戦車を使う戦争なんだと,あなた,本気で思ってるんですか?
爆笑!【注:原文では"Lol"⇒略語解説
:*)
ありえないっしょ。

ブッシュとビン・ラディン,どこが違うんです? どっちも過激な殺人者じゃないですか。暴力的過激主義者でしょう。
ブッシュのような大統領が理性ある共同体,「文明的な」市民に基づく共同体の考えを反映してるとでも? 法の権威を信じる共同体の?
ニューヨークの殺人犯はどう扱います? 裁判もせずに殺しますか?
ワシントンの窃盗犯はどう扱います? 手首を切り落としますか?
こんな暴力の倫理,原始的法は,いったいどこから来てるんですか?

米国政府(でっかい戦車と速い戦闘機を持ち,最強の大量破壊兵器を持ってる政府)が,自分たちが本当の戦争を始めたとわかる時があるんでしょうか?

親愛なるロボコップ様各位,これは文化の戦争です。

Posted by: Raed Jarrar / 4:11 AM

*translated by: nofrills 15 April 2004

 
2004年3月24日(水)の記事

http://raedinthemiddle.blogspot.com/
2004年3月24日(水)

勉強中,母のblog【注:こちら】の翻訳続行中。

人々の目の中にあらわれている憎悪と怒りは,例えば9月11日に起きたような悲劇的なことがなぜ起こり得るのかということを説明するものだ。

イラク占領から1年になり,ブッシュが「平和の人」と呼ぶ人物は自らアハマド・ヤシンに対する暗殺計画を指揮することを決意した。

ここアンマンで,そしてバグダッド,ベイルート,カイロ,イエメン,ダマスカス,その他多くの首都で,人々はデモに参加して叫んでいる・・・・・・彼らには悲しみと怒りのスローガンを上げることしかできないのだ。「イスラエルを滅ぼしてやる」と彼らは言い,僕は微笑んだ。:*)

彼らがイスラエルを滅ぼしシャロンを殺したいと思っているということを僕は知っている・・・・・・でも僕は彼らはそんなことはできないということを知っている。こういう場合に僕は泣くべきなのだろうか,それとも微笑むべきなのだろうか・・・・・・わからない。

僕は悲しい。この憎悪も怒りもすべて,米国のポジションによって,またイスラエルの無責任な行動によって引き起こされたもので,いずれにしても(ビン・ラディン)みたいな現象に翻訳されることになる・・・・・・。

眠くなってきた。
続きは改めて。

Posted by: Raed Jarrar / 6:24 AM

*translated by: nofrills 15 April 2004

 
2004年3月23日の記事

http://raedinthemiddle.blogspot.com/
2004年3月23日(火)

今日,アハマド・ヤシンが殺された。
今日,僕はblogを始める予定だったのだけれど,
とても悲しいし腹が立っている・・・・・・

Posted by: Raed Jarrar / 4:50 AM

*translated by: nofrills 15 April 2004

 
まずは説明

このスペースは,イラクのRaed Jarrarさんのblog,Raed in the Middle -Lost between the East and the West-を日本語にして公開するために,nofrills(←ハンドル)が登録したものです。

RaedさんはこれまでにもSalam Paxさんのblogやご家族との共同blogに書いてこられた方ですが,2004年3月にRaed in the Middleを開始されました。

日本語化に際してはRaedさんご本人とメールで連絡をとり,許可をいただいています。

【日本語化をしている私について】
ハンドル=nofrills
自サイト=nofrills -things to know to live in London(ロンドン生活情報関連中心。もちろん日本語)
自blog=today's news from UK+(英国からのニュースを東京で読んでます。日本語&英語)
過去に日本語化したもの=translation 翻訳: 英語→日本語化記事;(ジョン・ピルジャー,デイヴィッド・エドワーズの記事中心)
過去に英語化したもの=The Two Brother Sparrows in Waqland: a Fable(03年12月にネット上にポストされた寓話『二本山の兄弟犬』の英語化。なお「犬」を「スズメ」にしたのは文化的背景の違いをリサーチした上での判断です)
メール=自サイトにメールフォームへのリンクがあります。


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