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Raed in the Japanese Language; originally Raed in the Middle
Tuesday, January 18, 2005
 
2005年1月13日(木)&14日(金)の記事

13日:http://raedinthemiddle.blogspot.com/
14日:http://raedinthemiddle.blogspot.com/

【注】夜中の12時をまたいで投稿したために日付が2日に分かれているだけで,元来ひとつの記事であることを意図していると判断されるため,2日分のエントリを1つと考えます。


Friday, January 14, 2005

イラン!
飛行機の窓から,テヘランはほんとに大都市に見えた。最初に気づくのは,車で混雑した巨大なハイウェイ。テヘランだけでも何百万台ってくらい車があって,そのほとんどはイランで製造されているか,あるいは少なくともイランで組み立てられている。テヘランは空気汚染が深刻な問題になっている。最初の数日は排気ガスでスモッグになっていた。政府が学生には学校に行かないよう要請したくらいひどかった。どうやらこれが,車の排ガスを抑制し,子どもたちを汚染された空気から守るための,いつものやり方らしい。この問題を解決しようという政府の取り組みは本当に真剣なものだ。国連によれば,テヘラン(イランの人たちは「Tehroonテフルーン」と呼ぶ)は,環境問題対策では世界で最も優れた都市のひとつだ。本当に安価で買えるのは無鉛ガソリンだけだし,グリーンベルトと呼ばれるプロジェクトで,テヘラン全域に新たに何千本単位で植樹がなされている。ニッキと僕はテヘランの環境省に行った。環境省には「テヘランのパラダイス」という名称の巨大な公園があって,それが一般に開放されている。テヘランはいい公園がたくさんあって,人もいっぱいいる。

テヘランの町は巨大だ。居住人口は1500万人以上。高い山脈に囲まれているので,スモッグの問題が起きる。テヘラン市民のほとんどは高層建築の集合住宅に住んでいる。最も高い高層住宅が現在建築中だ。現段階で,56階の作業をしているはず。市の北部にものすごく大きなタワーがある。とても高くてとても巨大で,それもまだ建築中だ。

人々の様子はとても興味深い。特に南部の貧しい地域では,かなりの割合で宗教心に篤い男女がいる。宗教心に篤い男性はひげを生やしているが,通常あまり長いひげではない。宗教心の篤い女性は「チャドル」という黒くて丈の長い衣類を身につけている。けれども,先週僕が町で人々を観察して得た印象は,大多数の人々は宗教っぽい様子じゃないってことだ。女性はしっかり化粧をしてて,色とりどりでスタイリッシュな衣服を着ている。女性ならばだれもが,髪を隠し,太腿を見せない長いコートを着るようにと言われるというのは本当だけれど,大多数の女性は「ヒジャブの着け方がなってないbad-hijab」状態。髪のほとんどが見えている状態だ。

僕の理解したことから言うと,政府はその社会的圧力を徐々に軽減しつつある。イランに来てから一度も,僕は「バシージBasiji」を一人として見ていない。「バシージ」っていうのは,政府をサポートし社会を見張るボランティアのことで,態度が正しくない人や「不適切な」服装をした人を「正す」役目をしている。ニッキと僕は,街を歩いてたら後ろから大勢のバシージに追いかけられるんじゃないかと思っていたのだけど。

僕が会ったほとんどの人たちは携帯電話を持っている。ネットの環境もあるし,テレビの衛星放送の環境もある。町は広告やら印刷物やらがあふれかえっていて,どこにいってもほとんどの国際ブランドの商品がある。つまり,孤立した国のようにはまったく見えない。発展のレベルは実に印象的だ。

もう少し長く人々と一緒にすごして,社会的行動についてもっと理解したいと思っている。2,3日の間にニッキのいとこが僕たちをパーティに連れていってくれるかもしれない。かなり賑やかに騒ぐ人たちで,自宅にスモーク・マシン【fog machine】を持ってるんだって。

Posted by: Raed Jarrar / 1:27 AM
translated by: nofrills, 17 January 2005


金曜日のバザールにいたアフガニスタンの商人。アフガニスタンは「開放」され,少なくともこの2年というものはイラン政府はアフガニスタン人を祖国に戻らせようとしているのだけれど,ほとんどのアフガニスタン人は「民主的」アフガニスタンに帰ることを避けるためには何でもしているという状態。「邪悪な」イランに留まる方がいいらしい。

Posted by: Raed Jarrar / 12:23 AM


バザール

Posted by: Raed Jarrar / 12:18 AM


テヘラン(Tehroon)の雪。ときどき雪が降るけれど,僕たちが到着したあとは,積もるほどじゃない。

Posted by: Raed Jarrar / 12:16 AM


テヘランの排水設備はかなりすごい。「ジューブ・アアブjoob Aab」と呼ばれている。いろいろな長さ・深さの人口の川が,町全体に張り巡らされている。車の通る道路と歩行者用の通路の間に歩行者用の橋がかかっていることもある。幅の広い川からは,大きな木が生えている。

【訳注:そういえばイラン映画『運動靴と赤い金魚』でも,側溝が重要な役割を果たしていましたね。】

Posted by: Raed Jarrar / 12:11 AM


タクシー運転手は,きちがいのように(like lunatics)運転していない場合には,テヘランのあの交通渋滞にがっつりはまって好きな新聞をとにかく読み進める。テヘランでは自分だけでタクシーを拾うこともできるし,同じ方角に行く人たちとシェアすることもできる。シェアの方が格段に安いので,僕たちも街を回るときにはシェアをよくしている。この写真の運転手さんは,ダッシュボードにあったかいお茶まで持ち込んで,まるで朝食の席にいるみたいだった。運転手さんの隣の女性は,宗教心に篤い女性に好まれる長いチャドルを身に着けている。けれども,見てわかるように,赤の他人と身体が触れることは問題ではない。

Posted by: Raed Jarrar / 12:05 AM

Thursday, January 13, 2005


多くの印刷媒体が発禁になっているけれども,それでもテヘランには何十種類ものいい新聞や雑誌がある。いくつかは,アラビア語だったり英語だったりと,ペルシャ語以外の言語で書かれている。テヘランのあちこちに新聞売りのスタンドが何百とあって,人々はやたらめったら印刷媒体を消費! だれもが最低でも1つか2つの新聞を読んでいる。

Posted by: Raed Jarrar / 11:59 PM


テヘラン北部,国王(シャー)の宮殿の門にて。宮殿の敷地は広大。何もかもが,シャーが出て行ったのは昨日であるかのような状態だ。家具調度,食器,美術品,それに個人的な日用品も。宮殿の中はほんとに美しいけれど,当時のシャーの生活と市民の生活のギャップの大きさを感じさせられた。

Posted by: Raed Jarrar / 11:52 PM


これが,僕たちがステイしていた建物。テヘラン北部のほとんどの建物は高層建築で,最も高い居住用建築物はまだ建築中だが56階までできている。雪をいただいた山の景色がきれいだった。

Posted by: Raed Jarrar / 11:49 PM


ニッキと僕,映画館にて。「亀は飛ぶことができる(Turtles Can Fly)」というイラン映画を見にきたところ。テヘランには映画館がいくつもあって,人々は始終映画館に行っている。入場料は1ドルにも満たない。上映される映画のほとんどはイラン映画だ。僕のかぶっているアフガンの帽子は,テヘラン市南部のアフガン市場で買ったもの。

【訳注:この映画については,「クルディスタン日本語ニュース」さん,2004年9月28日毎日新聞さん,2004年12月25日などを参照。2004年に東京フィルメックスで上映され(私はいけなかったけど),2005年春に,東京では岩波ホールで上映。同じ監督の『わが故郷の歌』がとてもよかったので,この作品も見に行きたいです。】

Posted by: Raed Jarrar / 11:45 PM


ニッキと僕,小さなレストランにて。音楽があり歌手がいる小ぢんまりした公的な「パーティ」に何度も行った。すごく強い印象を受けた。

Posted by: Raed Jarrar / 11:38 PM


アザーディ・スクエア。テヘランの空港の近く。

Posted by: Raed Jarrar / 11:33 PM
translated by: nofrills, 16 and 17 January 2005


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