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Raed in the Japanese Language; originally Raed in the Middle
Monday, February 07, 2005
 
2005年2月4日(金)の記事

http://raedinthemiddle.blogspot.com/

国防総省のアラビア語


http://www.cnn.com/2005/ALLPOLITICS/02/04/web.us/index.html
米国防総省はネット上に新たにウェブサイトを開設し,全世界に向けて情報を発信することを計画している。しかし,ブッシュ大統領は自身の政策を広めるためにジャーナリストに金を払うことはならないとしており,ペンタゴンはこれに反する行動をとっているのではないかとの批判が投げかけられている。新規のサイトは「情報戦争」で訓練を受けた米軍兵士らによって運営される。「情報戦争」には戦場で敵を欺くことも含まれうる。


CNNの問いかけ――「ペンタゴンのウェブサイト――ジャーナリズムかプロパガンダか?」"

僕の答え――「う~~~~ん……プロパガンダ。」だけれども,

ライードの問いかけ――「ところで国防総省とかCNNには,ほんとにアラビア語が話せる人がいるんでしょうか?」

びっくり情報。

これアラビア語じゃないよ!!!!!
このサイトの言葉,アラビア語じゃないよ!!!!!
へへへっ!!
:*)

Posted by: Raed Jarrar / 8:27 PM
*translated by: nofrills, 7 February 2005

*訳注:
「ブッシュ大統領が自身の政策を広めるためにジャーナリストに金を払うことはならないとしており」というのは,金で雇われたジャーナリストがちょうちん記事をあれこれ書いていたことが発覚したことと関係があります。

あと,CNNのサイトにキャプチャ画像が載っている国防総省のアラビア語サイト(ライードさんは「アラビア語じゃないよ」と言っていますが)については,コメント欄に次のような指摘が(イラクの人からですが)。
the letters are not conected to each others as they should be in Arabic and that is due to a problem in the operating system in the person's computer who prepared the artical at the CNN office!!!

つまり,「文字が接続形になってないが,これは記事を用意した人のパソコンの環境の問題だ」とのこと。

なお,コメント欄(途中,ひどい粘着が出現しているので注意)に1番乗りした人は
Where did they claim it was Arabic?(これはアラビア語ですってどこに書いてあるの?)

と書いているんですが,これはネタなのかマジなのか。。。(^^;)

というわけで,問題のサイト(www.magharebia.com)を私の環境で参照してみたのですが……アラビア語の識字能力は私にはないので(トライしてみたことはあるのだけれども挫折)よくわかんないです。

「マグレブ・ニュース」とでも言うべきこのウェブサイト,英語版(Magharebia: The News & Views of the Maghreb)フランス語版(Magharebia: Nouvelles & visions du Maghreb)もあります。英語版は,URLになぜかen_GB(グレートブリテンの英語)とあるのですが,実際に中を見てみると,Brit英語のようです(footballが「サッカー」の意味で用いられていたり)。

中身はスポーツニュース,文化芸能ニュースがページの上の方にあって,その下にテクノロジー,教育,健康ときて,政治と経済・産業が一番下。それぞれの記事は,別の媒体(albawaba.comやMorocco Timesといったマスコミ,および大使館だとかOPECだとかのプレスリリースなど)から取られたもののようです。

なお,私が見た時点では,CNN記事の画像は,アラビア語じゃなくて英語のになってました。

CNNに掲載された英語版のキャプチャ:


CNNに掲載されたアラビア語版のキャプチャ:


私が自分のパソコンから見たアラビア語版のキャプチャ:

 
2005年2月4日(金)の記事

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イランは行動計画外!
ライス(国務長官)とその組織にはイランを攻撃することは許されていないということではなく,「国際法」があるということではなく,イランを攻撃する口実すら彼らにはないということではなく,イラクで起きたことはブッシュ帝国の失敗を証明するのに十二分であるということではなくて

そうじゃなくて……

ただ単に,「アジェンダ(行動計画)にない」。

ギャングスタ・クラップ(gangster crap)

Posted by: Raed Jarrar / 8:17 PM
*translated by: nofrills, 7 February 2005

*訳注:
最後の「ギャングスタ・クラップ(gangster crap)」はもちろん「ギャングスタ・ラップ(gangsa rap)」のもじりだと思いますが,gangstaじゃなくてgangsterなので,「悪党のたわごと」とでも訳すべきなのかもしれません。

 
2005年2月4日(金)の記事

http://raedinthemiddle.blogspot.com/

食べ物のための投票:続
先日,イラクでは人々に投票に行くよう強い圧力を感じさせている非常に根強い噂があるという事実について触れました【当該の記事】。バグダードにいる弟のハリードが,この噂について1週間前に話をしてくれたのですが,ワシントン・ポストでも同じ件を扱っていました。

ワシントン・ポスト(米国の新聞)では,さらに別の記事を掲載しています。イラクの当局筋の人が次のように告白している記事です。
「投票しない者は食糧配給を奪われると喋って私たちが巷に噂を流布させたのであるが,投票したのはわずか10人であった……そのほとんどが高齢の男性であった」と,市中心部の投票所の責任者を務める選挙管理委員会職員のKhalaf Muhammedさん(43歳)は語った。有権者を誘い出そうとして虚偽の噂を広めたことを認めたのである。


この噂自体が,ニュースサイトやウェブログで言及されているのも,たくさん見つけました。クリスチャン・サイエンス・モニター(米国の新聞)では,選挙前の記事でこの噂について触れています。
この家族は,投票しない者には新しい食糧配給カードが配られないという噂を聞いていた。食糧配給カードはイラクの全世帯に配られている書類で,それに基づいて有権者リストが作成されている。


サンデー・タイムズ(英国の新聞)では,
Suharと違って,Suheilaは現在,月に12ポンド(日本円でだいたい2400円)相当の年金で細々と暮らしている。多くの貧しいイラク人同様,彼女も投票しない限りは月々の食糧配給を受けられないと脅された(threatened)と言っている。「私たちはみないつか死にます。爆弾で死ぬことは怖くはないですよ。でもね,飢え死にだけはどうしたっていやですよ。投票に行かなければ私の食糧配給カードは取り上げられてしまうんですよ。」

【訳注:サンデー・タイムズのこの記事の用語法は,サンデー・タイムズにはいつものことですが,非常にストレートだと思います。】

僕の友人のダール・ジャマイルも同じことを書いていた。
しかし何人かはそれでも投票すると言う。「投票しますよ,食糧配給を切られちゃ生きていけませんからね」と,バグダードで小さな自動車整備工場を所有するAmin Hajarさん(52歳)は語る。「投票しなければ食糧配給が止められるって噂があるんですよ。もしそんなことになったら,私も家族も飢え死にしてしまう。」彼は最近月々の配給を受け取ったのだが,そのときに有権者登録をしたという書類に強制的に署名させられたのだという。政府はこれを使って私が投票したかしてないかを追跡するんじゃないですかと思う,と彼は思っている。まったく真実味がないように思われるのであるが,この噂はバグダード中で広く流布されている。

【訳注:ダール・ジャマイルのこの記事は全文が日本語になってました→URUK NEWSさん。】

Riverbendも数週間前にこの噂について書いている。
多くの地域では人々は、もし選挙に行かなかったら、スンニであれシーアであれ、毎月の配給食料の量を減らすと脅かされている。イラク国民は、90年代の初めからずっとこうして配給を受け続けてきていて、多くの家庭にとっては、主要な生存の糧なのだ。いったい、選びたい人もいないのに強制的に投票させる民主主義って、何?

【訳注:Riverbendのウェブログの文面は,日本語版(翻訳は池田真理さん)のものを使わせていただきました。太字強調はライードさんです。】

ハリードもこの件について書いている。どうも弟もこの噂を信じているらしいけど。
というわけで新情報!
90年代初頭から,砂糖や小麦粉といったいくつかの品物をはじめ,イラク人の家庭の食料の主要な源であった「配給」カードの2005年分は,投票した人だけにしか与えられないってこと,ご存知でしたか?
投票所に行くと,地域の配給取扱店からカードを受け取るための書類を渡されるんです。
自由? デモクラシー? やったーーーー! 喜べイラク人よ,幸せな生活を!
情報源はたくさん,オンラインで簡単に見つかります。


Posted by: Raed Jarrar / 1:43 AM
*translated by: nofrills, 7 February 2005

 
2005年2月2日(水)の記事

http://raedinthemiddle.blogspot.com/

Wednesday, February 02, 2005

オンライン署名

MSNBC.com には,「イラク――人的コスト(Iraq: The Human Cost)」というコーナーがあるが,皮肉なことにここのリストに掲載されているのは,戦争中の連合軍の死者だけである。すべての人間は平等であり,この戦争の人的コストを数える場合に死者のパスポート(国籍)を見ているわけではないと,私達は考え,この署名にサインする。

【以下,署名サイトのアピールより】
私たちは,MSNBCに対し,このリストにイラクの民間人死者を含めることによってこの問題を解決するようお願いします。この戦争中に命を失ったすべての人々を,さらにより重要なことには,戦争で戦闘しているわけでもないのに代償を払っている人々を記念すべきであると私たちは考えます。「人的コスト」とはこのようなことではないでしょうか。

Posted by: Raed Jarrar / 9:23 PM
*translated by: nofrills, 6 February 2005


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