Raed in the Japanese Language; originally Raed in the Middle
Sunday, November 07, 2004
2004年11月7日(日)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Sunday, November 07, 2004
ファルージャ攻撃に向けて,米軍は本気の準備に余念がない。これまでで最も激しい規模の空爆で病院が崩壊した。【リンク先はBBC記事。日本語にしてあります。】
すごくない? 何てったって米軍の兵士が国際メディアにこんなこと言ってるんだから―「敵には顔がある――サタンと呼ばれている顔が。奴はファルージャにいる。我々はそれを殲滅する。」【記事を探してみました。→AP通信配信。発言主はGary BrandlというColnelです。】
ぷふふふふふふふふふふふふふ
ブッシィさん,サタンがどこに隠れてるって? 病院に?
いやもうほんとうに,このくだらない善玉悪玉論は新たな段階に到達しつつある・・・
この戦争は宗教戦争だよ,絶対・・・
ま,このゴミ記事でも読んで,ファルージャでどんなことが起きているのかを理解しようとしてください・・・
> 11月6日,イラク,ファルージャ近くより(AFP)――ファルージャ外周に米軍が終結している。35人の海兵隊員がクリスチャン・ロックに合わせて身体を揺らし,イエス・キリストに,今度の戦闘は米国が昨年イラクに侵攻して以降最大規模の先頭となるだろうが,どうぞ私たちをお守りくださいと祈っている。バズカット【髪型の名称らしい】で迷彩服を着た男たちが,手を空中に上げて振っている。M-16アサルト・ライフルが脇におかれ,キリストをたたえるヘヴィーメタル調の歌詞を歌う。黄色いレンガでできた礼拝堂で,金曜日の遅くのことだ。
ファルージャの戦士たちはイスラーム・ロックでも聞いてるのかしらん?
> 「主よ。御名は神聖なり。純潔なる真っ白な子羊よ」と女性の声がスピーカーから響き渡り,海兵隊員たちが手を打ち鳴らし,まぶたを閉じて,この先どんなことが待ち構えているのかを考える。
まぶたを閉じて,この記事を読むのをやめることができればいいのに。
> ホーンという名の軍隊つき司祭が,礼拝者たちに,あなたがたはイラク人に「抑圧,強姦,拷問,殺人からの自由」をもたらすために,ファルージャ外周に駐留しているのだと語る。「神よ,われらの奮闘に,祝福を与えたまえ。」
殺人に拷問に強姦に抑圧・・・何か思い出さない(ring the bell)?
ブッシュ流の司祭さん,それはあなたの礼拝堂のベルを鳴らさない(ring your chapel bell)?
> そして海兵隊員たちは整列し,司祭が聖油で彼らの身を守る祝福を与える。「神の人々は油をつけられます」と,司祭は海兵隊員たちの額に軽く油を塗りながら言う。【「油がうんぬん」は,キリストが「油を注がれた者」と呼ばれていることを参照してください。】
「イラクの油」を使わなかったことを祈ろう。んなことしてたらまったくの窃盗だからね。
一方,地球のこっち側のいかれぽんちも,昨日,興味深いことを宣言している。ブッシュたんと彼の58,056,087人の支持者のみなさんは,僕とこれを比べてみてください。
26人の高名なサウジアラビアの大学の教授たちが,イラク人に向けて公開書簡を出した。これら26人のPhD取得者は,イスラーム科学・文化が専門。3ページに渡る書簡には,10の大きな項目にまとめられる。
最も興味深い2点は,イラク人が占領と戦うことを義務と認めるファトワだ。「それは,それが行なえるムスリム【男性のイスラーム信者】すべての義務である」とその書簡には書かれている。「ジハードはあなた自身を守る方法である。あなたの名誉,あなたの土地,あなたの石油,あなたの現在と未来を守る方法である。」
あっち側はブッシュ流の宗教バカが制し,こっち側はこの宗教バカが制している。
僕は観戦しています。
Posted by: Raed Jarrar / 1:01 AM
*translated by: nofrills, 7 November 2004
2004年11月6日(土)の記事
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Saturday, November 06, 2004
ニュース,ニュース,ニュ~ス・・・
米兵20人がファルージャ近くのラマディで負傷。一方で大規模攻撃の準備は進められている。
フィリピンの労働者19人が,「安全上の理由」でイラクを出てゆく。一方で米国民はカナダへ逃げることを検討中で,その理由は・・・何て言えばいいの・・・。
Posted by: Raed Jarrar / 6:15 PM
*translated by: nofrills, 7 November 2004

...
Posted by: Raed Jarrar / 6:14 PM
バングラデシュの組織からメールをもらいました。イラクで拉致されたバングラデシュ人のアブル・カシム・ファルークさん(Abul Kashem Faruk)の解放を求める請願です。請願書では,イラクのレジスタンスには自国を解放するために活動する権利があるとし,また,運転手を拉致してもその大義には役立たないとしています。
http://www.pressaction.com/news/weblog/full_article/drishtipat11032004//
何も関係のないバングラデシュの民間人を拉致することは,イラクのレジスタンスの大義にも,外国の占領からのイラクの解放にも,役立つものではありません。ファルーク氏はバングラデシュ出身のトラック運転手です。彼はイラクに仕事を探すために行きました。ささやかでも送金して,バングラデシュの家族を養うためにです。しかし不幸なことに,彼は最近何らかのイラクの集団に拉致されたと報道されています。
先日BBCワールドのレポートを見ていたら,バングラデシュやネパールの貧しい労働者が,ヨルダンでの仕事だと言われたのに,何も知らされずにイラクに送られているということを伝えていました。
バングラデシュのNGOや公的組織は,中東での仕事に応募するときには注意しなさいということを周知させ,自分の意思に反してイラクで働いている人たちを助け,イラクに行こうかと考えている人たちに状況がいかに危険であるかを知らせるための,パブリック・アウェアネス・キャンペーンを開始してください。イラクの状況は,ほんとただ単に,合わないと思います。
Posted by: Raed Jarrar / 3:26 PM
*translated by: nofrills 7 November 2004
アラブの主要メディアで,昨日米兵が8人死亡し,9人負傷したというニュースをいくつか聞きました。
奇妙なことに,このニュースは西側の主要メディアではまったく見つからない! 2人が死亡というのがあっただけです。
ファルージャ攻撃は今にも始まりそうだと,ダーティー・アラウィが今日宣言しました。卑劣な笑みを浮かべて。
Posted by: Raed Jarrar / 3:27 AM
*translated by: nofrills, 7 November 2004
2004年11月4日(木)の記事
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Thursday, November 04, 2004
笑うべきなのかどうすべきなのか・・・ブッシュが選挙に勝ったということは,僕には特に影響はありません。誰が勝つかにはあんまり興味がなかったので。だって候補2人の間で外交政策にそんなに違いはないということはわかっていたわけだし。けれども,ブッシュの勝因についていくつかの分析や統計を見ると,ほんとにこりゃひどいと思います。
経済(!) ブッシュの経済政策の成功を理由にブッシュに投票って,ありえないでしょう?! 2001年1月にブッシュが就任して以来,821,000人が失業しているのに。
保険(!) 誰がブッシュに投票を? 4400万人のアメリカ人が健康保険なしで生活しているのに?
税制,社会保障,エネルギー,学生への補助は
えっ?!
何もなし・・・
それから,それから,次は驚き!
倫理!!
そう!!
倫理!!!!
行動面での倫理,精神面での倫理,正直である倫理,そして(エヘン)嘘をつかない倫理・・・
人々は倫理を重視してブッシュを選んだ!!
で,これはいったい何の話なわけ?
結婚について。
:*)
同性の人たちの結婚を許可するかどうかについて。
えーっとね,ブッシュたんは,万人に自由を与えるか,そう,不幸なことにブッシュたんが輸出してる自由をね,それか,頭のいかれたネオ・コンサーヴァティヴのように公に行動し,「罪」をすべてやめさせるか,どっちかにしなさい。同性結婚の問題を倫理の問題にしてしまうことが僕にはわからない。こんなの,小さな技術的な修正でしょう,それも超超小さい。同性愛というものについて僕がどう考えているかはここでは話したいとは思わないけれど,要するに,この単純化され還元主義的な選挙キャンペーンにおいては,基本用語の理解に問題がある,ってこと。
カリフォルニアや西海岸,それからニューヨークやワシントンDCや東海岸にいる僕の友人たちは,ただもう,ブッシュではないソリューションを探していた。こういうのは,僕は倫理と呼んでいいと思う・・・ような気がする。少なくとも,ブッシュがイラクやら対テロ戦争やらについて述べた嘘八百には問題があると考え,あんな腐った政権には投票しないで,そして,また似たような感じであるにしても少なくとも国際的連合を求めることを約束している候補を選んで,政権を罰することを望んでいた。こういうことが,「倫理」の名にふさわしい。
倫理といえば,3番目か4番目に来ていた対テロ戦争だけど,有権者はブッシュがブッシュのテロを「好成績」と信じている。そして,ケリーと比べてブッシュにはより鮮明な「ヴィジョン」があると信じている。こういうことが起きるのは,次のような場合だけ。つまり,ケリーには見えてないとすれば。そして不幸なことに,実際ケリーには見えてなかった。ケリーはまったく見えてなくて,ヴィジョンもなくて,ブッシュでさえもケリーに比べたら賢そうに見えた。
ヴィジョンについてちょっと言わせてほしい。僕は占領が始まってから2日後にイラクで仕事を始めた。いわゆるグリーン・ゾーンの中でほかのNGOと毎週ミーティングをしていた。そのとき,米国政府が何度も何度も計画を変更したのを,僕は経験している。ガーナーのときから僕はそこにいた,その次はブレマーのサーカス。ブレマーは逃げ出す前に5回も「戦略」を変更した。その次,現在は僕たちにあるのは,燃え盛るグリーン・ゾーンの暗いシェルターに隠れているCIAの操り人形のアラウィとメンターのネグロポンテ。昨年米国政府がイラクに送りたいと考えていた180億ドルはまだ送られてさえいなくて,6億ドル近くが費やされたけれど,そのほとんどは米国企業に行っている。同時に,イラクは石油の輸出で得た25億ドル以上を米国の復興業者に,また,そのほかの米国企業への補償として費やしている。復興というのもそれ自体がひどい嘘だ。最小限のインフラ復興もまだ始まっておらず,米国の正当化されない戦争によってもたらされたパブリックセクターの破壊の規模は,とてつもなく大きい。戦後,イラクで起きたことについて,ヴィジョンだの戦略だのというものは,一切ない。イラクについては,戦争だけが計画されていた。まったく完璧な「ヒット・アンド・ラン」だ。
ブッシュとブレアは戦争について嘘をついた。ブレアはテレビに出てそれを認めた。でもブッシュはまだ嘘をついている。ブッシュが嘘つきだってことは,大問題じゃないのか?
ブッシュは人殺しだ。何万というイラク人を戦争のために殺しているんだ。この他に,ブッシュ政権の政治的立場が原因で,何百人というパレスチナ人が殺されている。
米国の市民は事実を知らない。世界のこちら側でどんなことが起きているのかについて,基本的な情報さえ知らない。僕たちもアメリカ人も,これに取り組まなければならない。アメリカ人はああいう決定をしたのだから,ここで何が起きているのかを知らなければならない。そして,僕たちは,僕たちのせいであちらでどうなっているのかを知らなければならない。この壁を壊すために,僕たちは協力しなければならない。お互いの政府のメディアに頼らず,お互いを直接理解するために,協力しなくてはならない。
ブッシュたんは保守的で宗教的ないかれぽんちに過ぎない。今日のブッシュの明らかな勝利は,右翼の勝利,過激派の勝利,人種差別主義者の勝利,オサマ・ビンラディンの勝利。かの伝説のザルカウィの勝利だ。対テロ戦争はもっと戦車やミサイルを使えば勝利できると信じている,傲慢で俗物のマッチョ野郎どもの勝利だ。
今日のブッシュの勝利は,真ん中で宙ぶらりんになっている人間にとっては,大敗北だ――僕のような人間にとっては。
Posted by: Raed Jarrar / 1:57 AM
*translated by: nofrills, 7 November 2004
2004年11月3日(水)の記事
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Wednesday, November 03, 2004
予想されていたことではあるのだけれども,非常に悲しい。日本人の人質が斬首されたニュースはもう誰もが知っている。彼の処刑の恐ろしい映像が,今日,ネット上に流された。【リンク先はオーストラリアのABC。映像そのものではありません。記事の写真は,香田さんの家の周りにぎょーさん集まった報道陣のもの。】
日本はこの戦争で,これまでに5人を失った。【リンク先はロシアのイタル=タス通信。】
日本の国民は,日本の政府にイラクから軍隊を引き上げさせるために何かができるということを,僕は深く信じている。日本の国民が彼らの選挙された政府に声を届け,国民の願いに基づいて行動するようにと要求できるくらい,日本の国民が強いということを,僕は確信している。そして,日本とイラクの2つの国の間の憎悪の感情が深まる前に,この歴史的あやまちを正すためには,今ならまだそんなに遅くないということを,僕は確信している。
日本の友人たちは最善を尽くしてくれるだろうと心から願う。それも早期に。
Posted by: Raed Jarrar / 2:26 AM
*translated by: nofrills, 4 November 2004

香田さん
Posted by: Raed Jarrar / 2:51 AM

香田さん
Posted by: Raed Jarrar / 2:51 AM
【お詫び】これを投稿しそこなっていたことに,7日になって気付きました。申し訳ない。blogspotの反応が遅くて,うまく投稿できていなかったようです。ほんとに面目ないです。
Thursday, November 04, 2004
2004年11月2日(火)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Tuesday, November 02, 2004
【重要】寄付活動についての連絡事項
Paypalのアカウントがverificationの問題で一時的にストップされています。再開できるまでに数日かかります。僕の銀行口座(Khalidのウェブログに記載)にご送金いただくか,数日お待ちください。ご不便をおかけして申し訳ありません。いろいろとありがとうございます。よろしくお願いします。
Posted by: Raed Jarrar / 11:27 PM
*translated by: nofrills 4 November 2004
*訳注
というわけで,しばらくはPaypalに送金ができません。
Raedさんの銀行口座については10月20日のhttp://teanotwar.blogtribe.org/に書いてあります。
また,特にカナダ国内からの場合はMajidさん(現在カナダに留学中)に郵便で送ることもできます。