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Raed in the Japanese Language; originally Raed in the Middle
Thursday, December 09, 2004
 
2004年12月7日(火)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/

Tuesday, December 07, 2004

イラクをばらばらにする



今日,聖都ナジャフで会議が行なわれ,イラクのシーア派の指導者600人が,自分たち自身の自治地区を作り始めるというプランを発表した。アラウィ政府に協力している操り人形のひとりはこう宣言した。「連邦制イラクというコンテクストにおける地域単位へと,私たちは変貌を遂げなければならない。」

連邦制イラクというのは,ブッシュ政権の夢,米国の中東におけるプロジェクトの核心だ。イラクをばらばらにして,小さな行政区分(canton)にしてしまう。そうすれば人々は(幸せなことに)自分たちの日常生活に関わるサーヴィスについての小さな問題で手一杯になり,国の政治や中東地域の政治のことはすっかり忘れてしまう。

「政治? 政治が私たちに何をしてくれたっていうんです? そんなことよりパンがないんだから・・・電気や浄水を何とかしなければ・・・」

「アラブ人? ムスリム? 誰のことです? 彼らが私たちに何をしてくれたと?・・・自分たちで何とかすべきです,自分の住んでる地域のことはね,それ以上は限界超えてますよ・・・」

新植民地主義者,つまり英国と米国の政府にとっては最上の夢。

テレビに出てくる人がそう言っている,ネットにそう書いてある,そういうのは,占領されたイラクで口にできるような,唯一の,政治的に正しいことば。

イラクの北部は既に,非公式ではあるが,クルド人の国だ。米国政府はクルドの汚い指導者たちに小さなヘイヴンを与え,その代わりに占領への支持を得ようとしている。トルコのご機嫌を損ねないように「クルド人国家」については一言も言わずに。

南部はどうだろう? 南部は・・・そうだな・・・シーア派に与えられる? それから南部がイランの勢力下に入らないようにするために,小さく分割する?

中部や西部は誰に? サダム支持者と邪悪な者ども,またの名をスンニ派に与える? 小ブッシュたんが毎朝爆弾落とせるような,不死鳥ザルカウィ(Zarqawi-The-Phoenix)の本部もおつけします?

バグダードとバスラは? 独立州(states)になるの? ひょっとしたらサドル・シティだけで単独の州?

ゴミ。

1軒1軒の家を国家にしちまえ。旗も作って,かっちょいい米国製発電機をつけて,井戸も掘ってそれには英国製のポンプをつける。ジュースや食料のための木も各戸に植えて,鶏でも飼えば楽しい夕餉,感謝祭には七面鳥を,それから「自衛」のためのキュートで小さいピストルもおつけします?

米国の外にいる人で,米国がユーゴスラヴィアで行なった「バルカン化(Balkanization)」のことを忘れている人がいたら,バルカン化についてもっと情報を仕入れてください。米国の内部にいる人で,集団的健忘症になったことがあってもまだバルカン化のことを覚えている人がいたら,どうかそのことを言葉にして伝えてください。

ひとつの地域を,任命した政府のあるより小さな国に分けることは,1916年のサイクス=ピコ協定の後で始まりました。それが今もまだ続いている。

今日もまた,悲しい一日。今日もまた,暗い一日。20世紀と21世紀は,中東の最も暗い時代として歴史に語り継がれるでしょう。

Posted by: Raed Jarrar / 9:00 PM
*translated by: nofrills, 9 December 2004

*訳注
■シーア派のオートノミーについて:
news.google.co.ukでみたところ,6日にオーストラリアのほぼすべての大新聞で伝えられていました(みんなAFPの記事らしい・・・一例)。UKの英語ネットメディアMiddle East Onlineでも6日に。Babel, Qadissiyah, Muthanna, Najaf and Karbala だそうです。

■「バルカン化」について:
ネットで日本語で読めるものを集積しておきます。

百科事典的な定義はanemone*factoryさんの用語集。もっと詳しいことは大学院生の方の論文(参考文献つき)。

「米国がユーゴスラヴィアで行なった『バルカン化(Balkanization)』」については,当時の文章でネット上で日本語で読めるものとしては千田善さんの月刊プレイボーイ99年11月号の記事がありました。

イラクについては,今年の2月に英国の経済新聞FTが「イラクのバルカン化」の懸念がCPAに実際にあったことを伝えています。また,「Letter from Yochomachi」さんの04年2月16日(ル・モンド社説の抄訳:les attaquesなど「攻撃」を表す語が「テロ」と和訳されていますが),「クルディスタン日本語ニュース」さんの04年5月20日は参考にさせていただきました。

googleで検索してみると,「バルカン化」という表現は,さまざまな地域・国について用いられていることが改めてよくわかります。インドネシアだとかロシアだとかカフカスだとか,極右がのしてきた欧州についての文章とか,果ては「世界がバルカン化」という表現もありますし,ここしばらくの米国についてさえも用いられている。(カフカスだけはPDF,googleキャッシュにリンク。)あと,あまり関係のない文脈ですが,今年の夏にレッシグ教授がちょっと興味深い場面で「バルカン化」という言葉を使っていました

■「サイクス=ピコ協定」について:
高校の世界史でも習うし,googleで検索すれば2000件以上ヒットしますが,手元にある山川出版社の世界史用語集から引いておきます。
サイクス-ピコ協定 Sykes-Picot Agreement 1916年5月 英・仏・露によるトルコ領の分割協定でパレスチナの国際管理も約したが,アラブの独立を約した15年10月のマクマホン宣言と矛盾。この協定は17年11月にロシア革命政権によって暴露され,アラブを憤激させた。

17年11月といえば,バルフォア宣言(パレスチナの地にユダヤ国家を建設することを約束したもの)が17年11月です。バルフォアは英国の外務大臣,当時の首相はロイド・ジョージでした。

 
2004年12月7日(火)の記事
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Tuesday, December 07, 2004

I イラン・イスラム共和国






「あなたがたが今やっているように,学生が大統領と直接話をして政府を批判することができるなんていう国は,第三世界にはないですね。」

「このシステムと革命と,そしてこのシステムが内部から興すことのできるものであるということを,私は本当に信じています。」

僕もそのシステムを本当に信じています。それが内部から興すことができるものだということもね。

Posted by: Raed Jarrar / 2:20 PM
*translated by: nofrills, 8 December 2004

*訳注
リンク先の記事は,BBCの記事。テヘラン大学でハタミ大統領が学生たちを前に話をしていたら,学生たちからものすごい勢いで批判を浴びた,という出来事を伝えるもの。

Tuesday, December 07, 2004
 
*お知らせ
RaedさんとNikiさんは,11月にオランダに行っていたのですが,その際にアムステルダムでおふたりを招いてお話を聞く機会があったという方が,Raedさんのお話の内容を書き起こして送ってくださいました。

それをウェブページにまとめる作業が完了しました。ぜひお読みください。Raedさんがどんな活動をしてきたかについて,ウェブログよりもコンパクトにまとまっています。

http://www.geocities.jp/nofrills_web/rjinnl/

Monday, December 06, 2004
 
2004年12月5日(日)の記事
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Sunday, December 05, 2004

Paypalのアカウント
現時点の小計は,カナダ・ドルで12,284.86ドルです。

verificationの件で,まだPaypalからの引き出しができていませんが,マジードが手続きを行っています。

Posted by: Raed Jarrar / 9:24 AM
*translated by: nofrills, 6 December 2004


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