Raed in the Japanese Language; originally Raed in the Middle
Sunday, July 24, 2005
更新はhttp://ritmj.blog7.fc2.com/で行なっています。この記事はfc2.comのブログの転載です。
先日ムハバラトに拘束されたKhalidさんが釈放されたとの報告が,Faiza(お母さん)のウェブログに上がっていました。
Faizaのウェブログ:
http://afamilyinbaghdad.blogspot.com/
※画像はクリックで原寸。
2005年7月23日土曜日
こんばんは。
ハリードが釈放されました……
アンマンに向かっているところです。
神に感謝を,そして彼の釈放を祈ってくださったすべての方々に感謝を。
faiza
# posted by faiza @ 9:19 PM
続いてお兄さんのRaedのウェブログにも……
http://raedinthemiddle.blogspot.com/2005/07/khalid-is-free.html
何日間も何もわからず心配していましたが,ようやくハリードが釈放されました。
このつらい時期に,暖かいメールやメッセージを送って僕たちを励ましてくれたすべての方々に感謝申し上げます。
この2週間というもの,僕も含めて家族全員が,イラクで拘束されているハリードを解放させることに全力を傾けてきました。弟が解放された今,僕たちは,米国の拘置施設もしくは米国が支援する政権の拘置所に閉じ込められている何万もの罪のない人々に対して,できることをしていきたいと思います。
Posted By Raed Jarrar at 10:17 PM
Monday, July 18, 2005
【日本語化担当者より】
※新アドレスとの二重投稿:
Raedのウェブログを見ている人にはきっと,日本語化担当の私がさぼっているように見えているかもしれないけれど,実は一種の現実逃避です。ここしばらく仕事も立て込んでいるのですが,マーラ・ルジカの件で完全にメンタルのキャパ超えたって感じ。彼のウェブログを読んでも日本語になりません。かろうじて日本語にしても,アップロードできる質になっているとは思えない。すみません。しばらくしたら日本語化の作業を再開します。
さて,Raedの弟のKhalidが,先日,ムハバラト(イラク政府の情報機関)に連行されました。状況は私にはまったくわかりません。理由も私にはわかりません。彼はバグダード市内の大学に通っていますが,大学から連行されたそうです。アンマンからバグダードに戻って数日後に。私は何をしたらよいのでしょう。何もできません。祈るよりほかには。すぐにでも,Khalidといつもの他愛もないメールのやり取りができるようになることを祈るよりほかには。
Khalidは,家族がみなアンマンにいて不在だった家に,泥棒が入ったとのことで,お父さんが仕事でバグダードに物資を送る際に物資を運ぶ車に乗ってバグダードに戻りました。家の中は荒らされ,パソコンのパーツは盗まれ(筐体やモニタは置いてあったそうです),泥棒が鉄のドアに空けた穴から砂嵐が家に入って家の中はひどいありさまで,お父さんとKhalidで片付けるのに2時間かかって,さらに,泥棒は近所のケバブ屋から買ってきたケバブの食い残しをリヴィングに残していったというドタバタめいた記述と,ヨルダンからイラクに入るときの国境の様子(これがまたおもしろいんだけどね)とが,7月10日付のKhalidのウェブログに上がっています。
その後,大学から行方不明になり,数日して拘置所からお父さんに本人からの電話連絡が行ったとのこと。
Raedは「ムハバラトでよかった」ということを書いていますが,これはあまりにきつすぎて私のキャパを完全に超えています……各種の組織/集団のこととか,バドル旅団のこととか,頭ではわかってたつもりなのですが。
私が何もできない間に,RiverbendのウェブログBaghdad Burningを日本語にしている「リバーベンド・プロジェクト」の方が,バグダード・バーニング日本語版の7月15日記事で,関連するRaed blogの記事を日本語にしてくださいました。深く感謝し,引用させていただきます。
7月12日
今日、家族の一人がバグダードで行方不明になった。生きていますように・・・
7月13日
まだ、見つからない。家族全員と友人たちで、バグダード中の病院、遺体安置所を探している。全市のイラク警察署、イラク軍拘置所、イラク特殊部隊拘置所、イラク私兵集団の拘置所、米軍拘置所と刑務所を尋ね歩いている。彼が拘束されていたとしても、通常2週間は何の情報も提供されないと言われた。 ここで、彼の名前を明らかにしていないのは、もし(非政府系の)集団のしわざだった場合を考えて安全に配慮したためである。
7月14日
さいわい、政府の連中のしわざだった。
朝7時、母がうれしさいっぱいの大声で私を起こした。「ハリドは無事よ」。家族の中で、ニキとぼくだけがまだこの「うれしい知らせ」を知らなかったのだ。ハリドがムハバラート拘置所から父に電話してきて、生きていることを伝えたのだった。ハリドは大学でムハバラートに拘束され連行されたと言ったという。父から母とマジェドへ、そしてぼくたちへと知らせが伝えられた。 ぼくたち家族の喜びようたっら、まるで宝くじにあたったみたいと、人は思うだろう。母なんて午前中いっぱい、ハリドの行く末をあれこれ、結婚式をどうするかまで計画して過ごしたくらいだ。 地球上のどこかほかのところでは、子どもや家族の一員が2日前に行方がわからなくなって、秘密警察から電話があったとしたら――とんでもない災難、人権の侵害と受け止められるだろう。
ところが、イラクでは、うれしい知らせなんだ。
これ以外の場合、どんなことが考えられるか。SCIRI(イラク・イスラム革命最高評議会)とバドル旅団によって、拷問され処刑されてゴミ捨て場に捨てられる、イラク警察に捕まり車の中に置き去りにされて窒息死する、米軍に捕まり行方不明になって、何ヵ月もどこかの米軍拘置所で虐待される、無数にある犯罪集団の一つに誘拐されて、家族から数千万ディナールを奪われるか、命を奪われる。
これで、どうしてムハバラートに拘束されているのがいい知らせなのか、わかったでしょ?
父によれば、ハリドは自分の書いたものかブログのことを何か言っていたという。ぼくたちのブログがハリド誘拐の理由かどうかはわからないけれど、あり得るかもわからない。もしそうならぼくたちは、ぼくたちの政治的理想――反暴力、反占領、対話支持、言論の自由支持などわれわれ家族がいつの世にあってももち続けてきた信念すべてのために闘う。
目下の目標は、ムハバラートに法廷でハリドの容疑は何か(もしそんなものがあるなら)明らかにさせることだ。
どのくらいの効力があるのかはわかりませんが,Petition onlineにFree Khalid Jarrar Now!!!が立ち上がっています(Deputy Chief of Mission Embassy of Iraq (in the US)宛て,Roey Rosenblithさんが発起人)。名前(ハンドル可)とメールアドレス(非公開)と国名(非公開),郵便番号(非公開)だけで署名できます。在米イラク大使館にメールをしても戻ってきてしまうとのことで立ち上げられたpetitionのようです。
また,Give us our Khalid Backというサイト(ウェブログ)も立ち上がっています。ここはLiminalとAunt Najmaが書いてます。それ以上のことはわかりません。
この件,ようやく,「書く」ことができました。
なお,私の個人ウェブログであるtoday's_news_from_uk+は更新しています。
Wednesday, April 06, 2005
notice from webmaster (in English)
I am very sorry for this long absence. I don't think you would like to listen to my long list of excuses, so let me go on.
I have found some better-than-blogger blog hosts for the Japanese language, and half decided to use this site.
Please check out the new URL to read the recent posts (since 01 April 2005).
cheers,
nofrills
お知らせ
長らく更新しておらず大変申し訳ありません。
仕事が忙しかったり、
ひどい風邪をひいたり、
といったことがおそらく原因となり、
言語機能が著しく低下したり、
さらに矢継ぎ早の中東ニュースで頭が飽和状態になったり、
といったことで、
作業結果を見ても、どうにも「違う~、こうじゃない~」という感じがして
ファイルを上書きしているうちにわけわかんなくなって
そうこうしているうちに、かなり時間が経ってしまいました。
新聞記事とかのドライな文は
どんなときでもある程度するっとできるのですが。。。
さらに、最近、bloggerが更新がうまくいかないことがあるので
ちょっくら場所を変えて仮営業の実験中です。
(とりあえず4月分のファイルはアップしました。)
レイアウト的にも、アーカイヴのシステム的にも、
仮営業中のサーバの方が好きだと判断され次第、
正式に移転しようかと考えております。
よろしくお願いいたします。
nofrills拝
Saturday, February 26, 2005
2005年2月11日(金)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Friday, February 11, 2005
私たちの故郷を攻撃したテロリストたち。
Posted by: Raed Jarrar / 11:43 PM
*translated by: nofrills, 19 February 2005
2005年2月11日(金)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Friday, February 11, 2005
パレスチナ版アラウィ
昨日,パレスチナのマフムード・アッバス議長が,治安司令官3人を免職した。停戦宣言からわずか2日後に,ハマスは迫撃砲でガザ地区のユダヤ人入植地に攻撃を行なっていた。
――記事
これはアッバスがパレスチナの活動(組織)すべての承認を得ることなく宣言したのと同じ停戦宣言だ。3人の司令官が免職された理由は,彼らが同胞のパレスチナ市民を殺さなかったことだ。
アッバス議長の側近によると,今回民兵らに出される議長のメッセージは,今週エジプトのシャルム・エル=シェイクでイスラエル側との首脳会談で議長が宣言した停戦に違反することは看過し得ないなど,一段と厳しいものになるであろう。
――記事
アッバスは,アラウィと同じく,パレスチナ人対パレスチナ人の対立を示す第一歩を踏み出すだろう。必ずそうなるって。イラク人にイラク人を殺させ,パレスチナ人にパレスチナ人を殺させる。これは多くの占領軍の夢なんだから。
Posted by: Raed Jarrar / 11:06 PM
*translated by: nofrills, 19 February 2005
2005年2月11日(金)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Friday, February 11, 2005
イラクとの国境再開
2日間閉鎖されていましたが,イラクとヨルダンの国境は今日再開されました。公的なアナウンスもコメントもありませんでした。
昨日も書いたように,また国境が閉鎖されることがあるでしょう。
Posted by: Raed Jarrar / 2:37 PM
*translated by: nofrills, 19 February 2005
日本語化担当者からのお詫び
ここのところ数週間,「翻訳脳」にスイッチが入らない状態が続いておりまして,作業が大幅に遅れ,申し訳ありませんでした。どうにもまだうーむという感じで,確認のために読み返せば読み返すほど確信が持てなくなるという段階のものですが,これ以上留保しておくわけにはいかないので,とにかくアップロードしました。2月に異様に作業時間がかかっていた記事については,後で全面的に手を入れるかもしれません。
2005年2月10日(木)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Thursday, February 10, 2005
踊ってもてなして賄賂
アドナン・アル=ジャナビは教育のある人物だ。僕は彼のことを,共通の友人を通じて,何年も前から知っている。彼は欧州で長いこと勉強し暮らし働いていた。彼は大部族の首長として,またイラクの国会議員として,戦前のイラク政治では重要な人物だった。
残念なことに,アドナン・アル=ジャナビは占領イラクでは非常に悪い役割をつとめている。彼はアラウ(ィ)の政府では国務大臣として参加した。自分の身を悪魔に売ることができる人たちがいるけれど,それはほんとにどうしてできるんだろう。どうやったらできるんだろう。何のために。僕には理解できない。金のため? もっといい家や車のため? 僕にはわからない。
何週間か前に,アル=ジャナビは米軍の検問所で屈辱的扱いを受けた。僕の友人のガイスがガーディアンにこう書いている。
(アル=ジャナビ)は逮捕され,手を縛られ,彼の職場があるグリーンゾーンへ入る検問所に詰めている米兵たちによって侮辱された。首相の上級のボディガードが間に入ってやっと,アル=ジャナビは解放された。それと同じ日に,彼は政府を辞した。
彼はこう書いている。「貴兄には,そして兄弟たる閣僚諸氏はご存知でしょう。私たちが占領軍の手によってどれほど苦しい思いをさせられているか。イラクの人々はもっともっと苦しい思いをさせられている。私たちはじっと耐え忍び,占領の影響を減らすために自分たちで何かができるのではないかと自身に言い聞かせてきました。けれども,あのような屈辱的な方法で閣僚のひとりを逮捕するということは,次のようなこと以外には何も意味しません。すなわち,国連安保理が議論している主権などというものは,占領軍にとっては何でもないのだ,と。」
――記事【訳注:これも同じ記事】
この記事を読んで,僕は2つの理由で驚いた。米兵が大臣に対して無礼だったからではない。そんなことは普通のことだ。そうではなくて,アル=ジャナビもガイスも,米国の侵略と占領に対する恥ずべき支持を変えつつあるからだ。
僕はにっこりしてきて,また少し希望を感じた。
でもそれはそんなに長くは続かなかった。
数週間前にオーストラリア兵で最初の犠牲者が出たときに,僕はオーストラリアの人々へのオープンレターを書いて,イラクからオーストラリア軍を撤退させるよう政府に圧力をもっとかけてくださいと頼んだ。イラクに駐留している軍隊の見せ掛けだけの国際性を完全に終わらせるべき時が来ている,ブッシュとブレアの不法な占領を白日の下にさらす時が来ていると僕は心底から考えている。けれども,アドナン・アル=ジャナビはといえば,ぜーんぜんそんなことないわけで・・・
同じ日にどんな記事を読んだと思う?
アル=ジャナビがまたしゃべってたんだよね! オーストラリア政府に,オーストラリア軍をイラクに留めておくためのかっこうの口実を与えてた。それだけじゃない。もっと増派してくれだとさ!!!
イラクの政治家,アドナン・アル=ジャナビ氏は,イラクは復興プロセスにおいてオーストラリア軍増派を歓迎するであろうと述べた。氏は米軍はデリカシーに欠けると述べ,米軍を削減して代わりにオーストラリア軍をと述べた。
――記事
屈辱的扱いを受けたイラクの大臣の語ったことが,オーストラリア政府によって,「イラクが軍に留まってほしいと考えている」のだとしてマーケティングされている!!!
で「コレ」がイラクだって?!?!?!
いずれにしても,アル=ジャナビは米軍を「デリカシーに欠ける」と非難した。
キビシいご意見・・・
もっともなご意見です・・・
面目をつぶされた大臣は,今ではアラウ(ィ)の連合の選挙キャンペーン責任者だ。先週彼はとても興味深い分析をしていた。アラウィの政党【=「イラク国民合意」】がジャーナリストたちに現金を渡して,選挙に向けての同党のキャンペーンをしっかり報道するように画策していたと報道では言っているのだ。
アラウィの政党の幹部が,1月10日にバグダードで行なわれた記者会見の終了後,封筒に入れた現金を渡していた,と,(英国の)フィナンシャル・タイムズが同紙ウェブサイトのFT.comで伝えた。封筒にはそれぞれ100ドル札が入れられており,そのほとんどがアラブのテレビ局の記者に渡されていた。
――記事
「報道すること」を確実にするための「贈り物」っていうのは,ブッシュたんがブッシュ流のやり方を輸出してるんですか?
アラウィ陣営からの反応は賛否両論である。ロンドンのガーディアン紙には,アラウィのスポークスマン,タヒール・アル=ナキブのコメントが引かれている――「あれは間違いでした。個人として行動した1人の人物の行動です。」
――記事
「個人」によって為された「間違い」ねぇ。アブ・グレイブ刑務所を思い出しません?
同時に,アラウィの連合の選挙運動責任者であるアドナン・アル=ジャナビは,BBCに対して次のように述べた。「あなたがたの慣習では許されないことですが,私は部族社会の出です。私たちの慣習ではこれはもてなしに過ぎません。」
――記事
もてなしだって!!!!!!
へーそうですか,僕も部族社会の出ですけれど,僕んとこの慣習では,これは賄賂です。
賄賂。
けど大臣の発言で最高なのはこれだね。
「マスコミを買収したければ,もっともっと出さないと。」
――記事
むぅぅ・・・
おもしろい・・・
ひょっとして大臣閣下は,レバノンにあるご自身の偽会社,アル=ヒラル社(Al-Hilal)からの100万バレルの石油という賄賂について,もっと多くを語ることができるのではないか。
これは真正の賄賂だと僕は確信しています。
米軍の占領は外から何人かのチャラビを連れてきて,イラク国産のチャラビを数十人ほど作り出しました。
Posted by: Raed Jarrar / 11:46 PM
*translated by: nofrills, 19-26 February 2005
*訳注:
まず,アドナン・アル=ジャナビについては,Ghaithの記事(2005年1月26日)に略歴が書かれています。
……アル=ジャナビはイラクで最も崇敬される部族長であるだけでなく,非常に高い教育を受けた人物だが,戦後は微妙な位置に置かれることになった。彼はバグダード南部の通称「死のトライアングル」で最大の部族の主張である。また,西洋で教育を受け,かつてはOPECの高官でもあり,国連だけでなく米国とも交渉する術を心得ている。そして,アラブの伝統装束をまとうと,彼はアヤトラ・シスタニ師を含む誰もに筋道立った話のできる魅力的な部族長となる。この2年近くの間,彼は自身のコミュニティと米国とのどんどん拡大し続けるギャップを橋渡ししようと尽力し続けてきたが,これはご想像の通り,実りのないことだった。ジャナビは週末に予定されている選挙に参加する数少ないスンニ派指導者のひとりである。……
それから最後の「石油」のところでリンクされている文書ですが……2004年(昨年)1月末にFree Republicのフォーラムに投稿されたもの。これまでにもいくつかの掲示板などで見たことのある(でも長いので全部は読んでなかった)記事です。何についてのものかということは,2003年4月の報道ですが,読売新聞さんの短い記事がGoogleキャッシュに残っていましたので,ご参照ください。なお,このキャッシュを探すときに私が使った「ジョージ・ギャロウェイ」氏(英国会議員)については,その後2003年6月にこの疑惑はまったくのでっち上げだったことが判明していますが,Free Republicのフォーラムに投稿された文書(Raed weblogでのリンク先)はその後(2004年1月)に出たもので,元の情報はAl-Madaというイラクの新聞の記事だそうです。Al-Mada紙についてはVoices in the WildernessのMarch 4, 2004記事や,CMSのOctober 27, 2004記事,「石油食糧交換プログラム」を利用した不正工作についてはWSJのMarch 11, 2004などがあります。またこの記事の反響は"al-mada list"で検索するといろいろと出てきます。
2005年2月10日(木)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Thursday, February 10, 2005
国境はいまだに閉鎖
イラクとヨルダンの国境はまだ閉鎖されています。連続で2日目。公式の声明もコメントも何もありません。
アンマンの運送会社に電話をして確認をしてみたのですが,国境が開くのがいつかについては何も公式なことは聞いていないそうです。
占領者が指名したイラクの政府のスポークスマンは今日,シーア派モスリムの嘆きの期間の間,来週から6日にわたって,イラクの国境は閉鎖されると述べています。しかしスポークスマンは,今の国境閉鎖についてはまったく言及しませんでした。
国境は2月17日から22日まで,アーシューラーで閉鎖される,と政府スポークスマンのThaer al-Naqibは述べた。
アーシューラーはシーア派にとっては主要な嘆きの期間で,イラク侵略以降毎年,数十万単位の外国人(主にイランやパキスタン,湾岸諸国の人々)が,イラクにある聖都のカルバラやナジャフを訪れている。最も重要な日は今年は2月20日だ。
Thaer Al-NaqibはAFPに対し,治安当局者が国境閉鎖を命令したと語っている。
「巡礼者が多数訪れ,事態をコントロールし,外国からの巡礼者やイラク人を守ることが困難になるため,この決定がなされた」とスポークスマンは語っている。
もしこれが,世界のどこか他の場所で起きたならば,主流メディアは信仰の自由だの何だのくだらないことをわめき散らしているだろう。もしこれが,反ブッシュの政府が行なったことならば,これは非常に大きな歴史的犯罪であり,国連から道化を派遣して調査することが検討されるだろう。
けれども,これが占領下イラクで起きたときには・・・ただ単に,治安当局者の命令ってことになってしまう。大騒ぎするようなことじゃないだろう,ってね。
Posted by: Raed Jarrar / 10:59 PM
*translated by: nofrills, 19-26 February 2005
*訳注:
「シーア派モスリムの嘆きの期間」,つまりアシュラ|アーシューラーでは,昨年(2004年)カルバラとバグダードで大規模な爆弾攻撃があったことを思い出します。
2005年2月10日(木)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Thursday, February 10, 2005
イラン人の指
このイラン人の指は,イラクの選挙・・・えーと呼び名は・・・紫革命を支持するもの。
えへへ。
画像をクリックして,この人の支持がいかに熱烈なものかを見てください。
:*)
ブッシュ流の解放についてのイラン人の意見を読むには,こちらをどうぞ・・・。
Posted by: Raed Jarrar / 9:15 PM
*translated by: nofrills, 19-26 February 2005
2005年2月9日(水)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Wednesday, February 09, 2005
イラクの国境,再び閉鎖
イラクとヨルダンの国境が,今日また,何ら予告なく閉鎖された。
この2週間で国境が閉鎖されるのはこれで2度目。1度目は選挙の期間中だったが,あの時はみながそうなってることを知っていた。閉鎖される前に何度も告知されていた。
今回は告知がなかった。数百人の一般のイラク人や物資を積んだ数十台単位の車が,アンマンなどヨルダン国内の各都市を未明に出発してイラクに向かったのだが,朝の6時や7時に国境に着いて,パスポートに出国のスタンプを押してから,国境が開くことになっていた8時まで待っていたのに,だれも開けなかったというわけだ。バグダードやイラク国内の各都市を未明に出て,9時ごろに国境に到着してびっくりした人々も数百人いる。イラク国境の警備員は出入国は認められないのだと人々に告げた。僕の家族の知り合いのタクシー運転手は「国境は3日か5日で開くかもしれない」と言われたそうだ。これが本当かどうか,だれにもわからない。公式の告知は今に至っても出されていない。
米国に任命されたイラク政府のこういった無責任な決定は,これが最初の例じゃない。これが最後の例になるわけでもない。
Posted by: Raed Jarrar / 3:42 PM
*translated by: nofrills, 13-25 February 2005
2005年2月9日(水)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Wednesday, February 09, 2005
イラクからの写真
英空軍ハーキュリーズ(C-130輸送機)がイラクで墜落した際に死亡した10人の兵士の棺が,昨日イラク南部のバスラ空港から英国に戻った。
いいえ,といってもこの輸送機は撃墜されたんじゃないです。
いえいえ,撃墜じゃないですって。この映像はまったくのガセなんです。テロリストが3D映像を使ったでっち上げです。
おもあれ,10人の遺体が今日故国に戻ったのだが,一方でミスター・プードルはまだ尻尾を振っている。英国のトニー・ブレア首相はイランをテロリズム支援国家(a state sponsor of terrorism)と呼んでいるのだから。
さて,次は楽しい写真です。米陸軍第1大隊第24歩兵連隊の兵士たちからおもちゃやお菓子を受け取ろうとするイラクの子どもたち,イラクのモスルにて。
次は,遊んでいて転んだ男の子を慰める米陸軍第1大隊第24歩兵連隊の兵士,イラクのモスルにて。
これってとーーーーってもス・テ・キじゃな~い?
こうなったら僕らは幸せのあまりむせび泣いていて当然でしょうね?
紳士淑女のみなさま,これらの優しい兵士たちは,人々を殺し都市を破壊している兵士たちとは異なるのであります。
いえいえ,この兵士たちは子どもたちにお菓子をあげているだけです。
3ヶ月前にファルージャで起きたあれらのことは,悪党に対するものです。だいたいあれは,かのすばらしい選挙の前の話ですしね,もう過去のことですよ。
ファルージャと言えば,人々は帰還し始めています。
次の2枚は,投票のために並んでいる人々ではありません。この人たちは投票はもう喜んで済ませました。自分たちの町へと喜び勇んで戻るところであります。
ご注目ください,この笑顔と涙,自由の笑みと涙です。自由の。自由の。
「自由が行進している(Freedom is on the march)」・・・【訳注:ブッシュ大統領の一種の決め台詞のひとつ。】
なんとすばらしい行進でしょうか!
ああ・・・
いえいえいえいえ,たとえ自宅が潰されていようが,この人たちは今や民主化されたのです。
そしてお次は破壊された学校の建物で中間テストに備えて勉強するイラクの男子児童たち,2005年2月8日,ファルージャにて。1月30日の選挙の投票の集計作業が続くなか・・・
まさにまさに! 確かに学校は破壊されました。しかし,「1月30日の選挙の投票の集計作業が続く」限り,世はすべて事もなし。
それに,児童たちにはまだノートが残ってるじゃありませんか。それこそ重要。外で勉強できて自由を満喫しているでしょうしね。
メインストリームのメディア,大好きです。
みんな大好き,でしょ?
:*)
Posted by: Raed Jarrar / 1:00 AM
*translated by: nofrills, 13-25 February 2005
2005年2月8日(火)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Tuesday, February 08, 2005
イランに対する戦争はするな!
※以下の記述はこちらからの引用:
アメリカ合衆国による9.11後のクルセードが,「イスラームの後進性と専制政治」に「西洋の自由とデモクラシー」を対置する,二元論的かつ植民地主義的ロジックに依拠するものであるということは,私たちにははっきりとわかっています。植民地主義の遺物を再生産し,性および人種を前提としたグローバル資本主義の関係の内側にこういった形の知識生産を位置づける,このような明確な根拠のない二元論に対し,私たちは抵抗します。また私たちは,テロや自由,デモクラシー,そして原理主義といったことばをヘゲモニックに用いることに現れている矛盾を示すことによって,当然と受け止められているこれらの用語の示す概念を問います。
Posted by: Raed Jarrar / 9:50 PM
*translated by: nofrills, 13-25 February 2005
Monday, February 07, 2005
2005年2月4日(金)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
国防総省のアラビア語
http://www.cnn.com/2005/ALLPOLITICS/02/04/web.us/index.html
米国防総省はネット上に新たにウェブサイトを開設し,全世界に向けて情報を発信することを計画している。しかし,ブッシュ大統領は自身の政策を広めるためにジャーナリストに金を払うことはならないとしており,ペンタゴンはこれに反する行動をとっているのではないかとの批判が投げかけられている。新規のサイトは「情報戦争」で訓練を受けた米軍兵士らによって運営される。「情報戦争」には戦場で敵を欺くことも含まれうる。
CNNの問いかけ――「ペンタゴンのウェブサイト――ジャーナリズムかプロパガンダか?」"
僕の答え――「う~~~~ん……プロパガンダ。」だけれども,
ライードの問いかけ――「ところで国防総省とかCNNには,ほんとにアラビア語が話せる人がいるんでしょうか?」
びっくり情報。
これアラビア語じゃないよ!!!!!
このサイトの言葉,アラビア語じゃないよ!!!!!
へへへっ!!
:*)
Posted by: Raed Jarrar / 8:27 PM
*translated by: nofrills, 7 February 2005
*訳注:
「ブッシュ大統領が自身の政策を広めるためにジャーナリストに金を払うことはならないとしており」というのは,金で雇われたジャーナリストがちょうちん記事をあれこれ書いていたことが発覚したことと関係があります。
あと,CNNのサイトにキャプチャ画像が載っている国防総省のアラビア語サイト(ライードさんは「アラビア語じゃないよ」と言っていますが)については,コメント欄に次のような指摘が(イラクの人からですが)。
the letters are not conected to each others as they should be in Arabic and that is due to a problem in the operating system in the person's computer who prepared the artical at the CNN office!!!
つまり,「文字が接続形になってないが,これは記事を用意した人のパソコンの環境の問題だ」とのこと。
なお,コメント欄(途中,ひどい粘着が出現しているので注意)に1番乗りした人は
Where did they claim it was Arabic?(これはアラビア語ですってどこに書いてあるの?)
と書いているんですが,これはネタなのかマジなのか。。。(^^;)
というわけで,問題のサイト(www.magharebia.com)を私の環境で参照してみたのですが……アラビア語の識字能力は私にはないので(トライしてみたことはあるのだけれども挫折)よくわかんないです。
「マグレブ・ニュース」とでも言うべきこのウェブサイト,英語版(Magharebia: The News & Views of the Maghreb)とフランス語版(Magharebia: Nouvelles & visions du Maghreb)もあります。英語版は,URLになぜかen_GB(グレートブリテンの英語)とあるのですが,実際に中を見てみると,Brit英語のようです(footballが「サッカー」の意味で用いられていたり)。
中身はスポーツニュース,文化芸能ニュースがページの上の方にあって,その下にテクノロジー,教育,健康ときて,政治と経済・産業が一番下。それぞれの記事は,別の媒体(albawaba.comやMorocco Timesといったマスコミ,および大使館だとかOPECだとかのプレスリリースなど)から取られたもののようです。
なお,私が見た時点では,CNN記事の画像は,アラビア語じゃなくて英語のになってました。
CNNに掲載された英語版のキャプチャ:
CNNに掲載されたアラビア語版のキャプチャ:
私が自分のパソコンから見たアラビア語版のキャプチャ:
2005年2月4日(金)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
イランは行動計画外!
ライス(国務長官)とその組織にはイランを攻撃することは許されていないということではなく,「国際法」があるということではなく,イランを攻撃する口実すら彼らにはないということではなく,イラクで起きたことはブッシュ帝国の失敗を証明するのに十二分であるということではなくて
そうじゃなくて……
ただ単に,「アジェンダ(行動計画)にない」。
ギャングスタ・クラップ(gangster crap)
Posted by: Raed Jarrar / 8:17 PM
*translated by: nofrills, 7 February 2005
*訳注:
最後の「ギャングスタ・クラップ(gangster crap)」はもちろん「ギャングスタ・ラップ(gangsa rap)」のもじりだと思いますが,gangstaじゃなくてgangsterなので,「悪党のたわごと」とでも訳すべきなのかもしれません。
2005年2月4日(金)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
食べ物のための投票:続
先日,イラクでは人々に投票に行くよう強い圧力を感じさせている非常に根強い噂があるという事実について触れました【当該の記事】。バグダードにいる弟のハリードが,この噂について1週間前に話をしてくれたのですが,ワシントン・ポストでも同じ件を扱っていました。
ワシントン・ポスト(米国の新聞)では,さらに別の記事を掲載しています。イラクの当局筋の人が次のように告白している記事です。
「投票しない者は食糧配給を奪われると喋って私たちが巷に噂を流布させたのであるが,投票したのはわずか10人であった……そのほとんどが高齢の男性であった」と,市中心部の投票所の責任者を務める選挙管理委員会職員のKhalaf Muhammedさん(43歳)は語った。有権者を誘い出そうとして虚偽の噂を広めたことを認めたのである。
この噂自体が,ニュースサイトやウェブログで言及されているのも,たくさん見つけました。クリスチャン・サイエンス・モニター(米国の新聞)では,選挙前の記事でこの噂について触れています。
この家族は,投票しない者には新しい食糧配給カードが配られないという噂を聞いていた。食糧配給カードはイラクの全世帯に配られている書類で,それに基づいて有権者リストが作成されている。
サンデー・タイムズ(英国の新聞)では,
Suharと違って,Suheilaは現在,月に12ポンド(日本円でだいたい2400円)相当の年金で細々と暮らしている。多くの貧しいイラク人同様,彼女も投票しない限りは月々の食糧配給を受けられないと脅された(threatened)と言っている。「私たちはみないつか死にます。爆弾で死ぬことは怖くはないですよ。でもね,飢え死にだけはどうしたっていやですよ。投票に行かなければ私の食糧配給カードは取り上げられてしまうんですよ。」
【訳注:サンデー・タイムズのこの記事の用語法は,サンデー・タイムズにはいつものことですが,非常にストレートだと思います。】
僕の友人のダール・ジャマイルも同じことを書いていた。
しかし何人かはそれでも投票すると言う。「投票しますよ,食糧配給を切られちゃ生きていけませんからね」と,バグダードで小さな自動車整備工場を所有するAmin Hajarさん(52歳)は語る。「投票しなければ食糧配給が止められるって噂があるんですよ。もしそんなことになったら,私も家族も飢え死にしてしまう。」彼は最近月々の配給を受け取ったのだが,そのときに有権者登録をしたという書類に強制的に署名させられたのだという。政府はこれを使って私が投票したかしてないかを追跡するんじゃないですかと思う,と彼は思っている。まったく真実味がないように思われるのであるが,この噂はバグダード中で広く流布されている。
【訳注:ダール・ジャマイルのこの記事は全文が日本語になってました→URUK NEWSさん。】
Riverbendも数週間前にこの噂について書いている。
多くの地域では人々は、もし選挙に行かなかったら、スンニであれシーアであれ、毎月の配給食料の量を減らすと脅かされている。イラク国民は、90年代の初めからずっとこうして配給を受け続けてきていて、多くの家庭にとっては、主要な生存の糧なのだ。いったい、選びたい人もいないのに強制的に投票させる民主主義って、何?
【訳注:Riverbendのウェブログの文面は,日本語版(翻訳は池田真理さん)のものを使わせていただきました。太字強調はライードさんです。】
ハリードもこの件について書いている。どうも弟もこの噂を信じているらしいけど。
というわけで新情報!
90年代初頭から,砂糖や小麦粉といったいくつかの品物をはじめ,イラク人の家庭の食料の主要な源であった「配給」カードの2005年分は,投票した人だけにしか与えられないってこと,ご存知でしたか?
投票所に行くと,地域の配給取扱店からカードを受け取るための書類を渡されるんです。
自由? デモクラシー? やったーーーー! 喜べイラク人よ,幸せな生活を!
情報源はたくさん,オンラインで簡単に見つかります。
Posted by: Raed Jarrar / 1:43 AM
*translated by: nofrills, 7 February 2005
2005年2月2日(水)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Wednesday, February 02, 2005
オンライン署名
MSNBC.com には,「イラク――人的コスト(Iraq: The Human Cost)」というコーナーがあるが,皮肉なことにここのリストに掲載されているのは,戦争中の連合軍の死者だけである。すべての人間は平等であり,この戦争の人的コストを数える場合に死者のパスポート(国籍)を見ているわけではないと,私達は考え,この署名にサインする。
【以下,署名サイトのアピールより】
私たちは,MSNBCに対し,このリストにイラクの民間人死者を含めることによってこの問題を解決するようお願いします。この戦争中に命を失ったすべての人々を,さらにより重要なことには,戦争で戦闘しているわけでもないのに代償を払っている人々を記念すべきであると私たちは考えます。「人的コスト」とはこのようなことではないでしょうか。
Posted by: Raed Jarrar / 9:23 PM
*translated by: nofrills, 6 February 2005
Thursday, February 03, 2005
2005年2月1日(火)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Tuesday, February 01, 2005
お人形さん!!
へへへ。
:*)
「囚人を解放せよ,さもなくば我々はお前の人形を斬首する」
Posted by: Raed Jarrar / 10:26 PM
*translated by: nofrills, 3 February 2005
*訳注
う~む,これは……APが配信した記事ですが,APの記者さんが引っかかったんですね。。。以下,画像で示します。
APが配信した「米兵拘束の声明」の記事(ポータルのmywayより):
Google News (UK)で検索した上位2件:
Google Newsで出てきたヘッドラインをクリックすると……:
この「米軍兵士」の人形は,米国のメーカーが製造した超リアルなアクションフィギュアで,クウェートの米軍基地の売店などで売られていたそうです。(既に製造中止だそうですが。)
さらに,Raedさんとこのコメント欄には
hay Raed look at the writing in the back it is drawn not written the whole thing is a hoax from somebody that doesn't read or write in Arabic!!!
(後ろにある幕のアラビア語がでたらめだ,という内容。コメントを投稿したのはこちらの方。)
数ヶ月前になりますが,「斬首ビデオ」が米国内で撮影された嘘八百だったということもありました。
2005年2月1日(火)の記事
http://raedinthemiddle.blogspot.com/
Tuesday, February 01, 2005
ヴェトナムとエルサルバドル
偽物の選挙は,イラクのほかにも,ヴェトナム戦争の間とエルサルバドル(エル・サルヴァドル)でもあったということ,ご存知でしょうか。
南ヴェトナムでの選挙は,グエン・ヴァン・チュー政府に対するヴェトナム人の傾倒を加速させるという結果にはならなかった。また,1984年にエルサルバドルでホセ・ナポレオン・ドゥアルテを大統領として選出した選挙は,エルサルバドルの左派の戦闘意欲を奪いはしなかった。ヴェトナムでは「選挙された」政府は外国のスポンサーが軍を撤退させてすぐに崩壊した。エルサルバドルではさらに6年戦争が続き,交渉によって政治的合意が達成されて内戦が終わった。
びっくりしてしまうのはこれだ:
ヴェトナムの投票 米国を勇気付ける結果に
ヴェトコンのテロも何のその,投票率は83パーセントと高官筋
by Peter Grose, Special to the New York Times (9/4/1967: p. 2)
> ワシントン発9月3日――米国政府筋は、投票を妨害しようとするベトコンのテロ・キャンペーンにもかかわらず南ベトナムの大統領選挙に多数の人が投票したことに驚くと同時に感動した。
> サイゴンからの報告によると、585万人の登録有権者の83%が昨日投票を行なった。その多くはベトコンからの報復の危険を犯して投票したものである。
> 民衆の投票規模とベトコンが投票設備を破壊できなかったことが、まだ完全な結果はわかっていないもののこの選挙の初期評価に関する目立った事実である。
Posted by: Raed Jarrar / 10:22 PM
*translated by: nofrills, 3 February 2005
*訳注
●南ヴェトナムの選挙について:
文中,ピーター・グロース記者の1967年のニューヨーク・タイムズ紙の記事(原題はU.S. Encouraged by Vietnam Vote : Officials Cite 83% Turnout Despite Vietcong Terror. by Peter Grose, Special to the New York Times (9/4/1967: p. 2))が,ラフール・マハジャンのウェブログに引用され,そのマハジャンのウェブログが日本語になってます(翻訳は益岡賢さん)。上記文中の同記事の日本語は,益岡さんの訳文を拝借しました。
●エルサルバドル,ドゥアルテ大統領を選出した選挙について:
シンプルな参考資料として,ウェブサイト「ラテンアメリカの政治」さん内,エルサルバドル年表 その2があります。
●Raed blogのこのエントリのコメント欄について:
悪意あるコメントがどかっと寄せられ,コメント投稿者同士の罵り合いになることが多いRaed blogのコメント欄ですが,このエントリのコメント欄は比較的静かで,外部の記事へのリンクがいくつか張られています。スコット・リッターが書いた記事(英ガーディアン掲載),エリオット・ワインバーガーが書いたもの(英ロンドン・レビュー・オヴ・ブックス掲載)などがあります。興味がおありの方はぜひご覧ください。(原文へのリンクをクリックし,少しスクロールダウンすれば読めます。)